Debian の Install
始めに
この文書は自作 DOS/V 機や Laptop 機 へ Debian GNU/Linux をインストールした際のメモ. 特筆すべき事柄とかメモ程度の事しか書いてないので, インストール作業自体は Debian GNU/Linux インストールガイドを参考に.
Installer
最近は USB メモリを使った installer ばっかり使っている. Debian-Installer を使ったインストール より,
- weekly-build: http://cdimage.debian.org/cdimage/weekly-builds/amd64/iso-cd/
- debian-testing-amd64-netinst.iso
を落としてくる.
USB メモリを差して, これらを dd
で書き込むとインストーラが作成される.
ISO ファイルを取得するには, ミラーが近くにあるのであれば jigdo が便利. jigdo については jigdo をつかって Debian CD イメージをダウンロードする を参照のこと.
例えば, USB メモリが /dev/sdb の場合には
% sudo -s # sudo dd if=debian-stretch-DI-rc2-amd64-netinst.iso of=/dev/sdb
だけで良い. あとは作成したインストーラで起動して, install 開始.
EFI 32bit installer
古いMacPro 用に作成する必要があったのでメモを残しておく.
- 参考: InstallingDebianOn/Apple/MacBook/2-1 - Debian Wiki
- Linux 環境で作成する.
grub-efi-ia32-bin
をインストールする. - インストーラとして, http://ftp.de.debian.org/debian/dists/jessie/main/installer-i386/current/images/netboot/mini.iso を使うので, ダウンロードしておく
- USB メモリの先頭に, 適当なサイズ(50MB もあれば十分) のFAT32(W95 FAT32) MBR パーティションを作成
- マウントする(以下,
/media/usb
にマウントしたとする) -
IA32 EFI をインストール
# grub-install --target=i386-efi \ --efi-directory=/media/usb \ --boot-directory=/media/usb/boot \ --removable
-
/media/usb/boot/grub/grub.cfg
ファイルを以下の内容で作成if loadfont /boot/grub/fonts/unicode.pf2 ; then set gfxmode=800x600 insmod efi_gop insmod efi_uga insmod video_bochs insmod video_cirrus insmod gfxterm insmod png terminal_output gfxterm fi linux (hd0,msdos1)/linux initrd (hd0,msdos1)/initrd.gz boot
-
mini.iso
からinitrd.gz
とlinux
を取り出して,/media/usb
以下に置く -
mini.iso
そのものを/media/usb
に置く
以上で, 32-bit EFI 用のインストーラが作成できる. ネットワーク必須なので, 必要に応じて firmware も同梱してくと良いだろう.
Let's Note CF-RZ8
2021/08 から利用中.
機器情報
lspci の出力は以下の通り
install 前の準備
UEFI でインストールします. 起動画面で F2 を押すと UEFI の設定画面に移行できます.
初期の/リカバリ後のパーティション構成のうち, C: に割り当てられている第2パーティションを縮小します. Windows の「ディスク」ツールで「パーティションの縮小」から操作を選ぶのですが, Windows の「復旧」と「ページングファイル」を無効化していない場合には, 好みのサイズに縮小できません(パーティションの途中にデータを置いているのでしょう).
Windows10 は殆んど使う気がないので, 128GB/1TB まで削りました. こんだけディスク大きいと, 先頭に数GB取られてもまったく気にならない…. あとは Windows Update をかけておきます(これが長い…).
リカバリディスクも作成しておくと良いでしょう(これもまた長い…).
インストール作業
USBインストーラ を作成してインストールを進めます. 時節柄, 丁度 bullseye installer の RC3 が出ていたので, テストにもなりました.
今回は SecureBoot を試すために, UEFI で SecureBoot は無効化せずに インストールしてみましたが, 特にハマリ所もなくインストールできました.
Model: SAMSUNG MZVLB1T0HALR-00000 (nvme) Disk /dev/nvme0n1: 1024GB Sector size (logical/physical): 512B/512B Partition Table: gpt Disk Flags: Number Start End Size File system Name Flags 1 1049kB 274MB 273MB fat32 EFI system partition boot, esp 2 274MB 290MB 16.8MB Microsoft reserved partition msftres 3 290MB 135GB 134GB Basic data partition msftdata 4 135GB 1024GB 890GB btrfs System
相変わらず Panasonic の機械は素直で良いですね.
Let's Note CF-RZ6
2017/02 から利用中.
購入時の構成で, メモリ増設したらディスクまで増設されたので
- RAM: 16GB
- SSD: 1TB (!)
という構成になってしまいました. 搭載されている SSD の評判が良くないので, そのうち換装するかもしれません.
機器情報
lspci の出力は以下の通り
install 前の準備
UEFI でインストールします. 起動画面で F2 を押すと UEFI の設定画面に移行できます. そこで SecureBoot を無効化しておきます.
初期の/リカバリ後のパーティション構成のうち, C: に割り当てられている第2パーティションを縮小します. Windows の「ディスク」ツールで「パーティションの縮小」から操作を選ぶのですが, Windows の「復旧」と「ページングファイル」を無効化していない場合には, 好みのサイズに縮小できません(パーティションの途中にデータを置いているのでしょう).
Windows10 は殆んど使う気がないので, 128GB/1TB まで削りました. こんだけディスク大きいと, 先頭に数GB取られてもまったく気にならない…(笑). あとは Windows Update をかけておきます(これが長い…).
リカバリディスクも作成しておくと良いでしょう(これもまた長い…).
インストール作業
USBインストーラ を作成してインストールを進めます. 時節柄, 丁度 Stretch installer の RC2 が出ていたので, テストにもなりました.
言語設定で「Japanese - 日本語」を選ぶと lvremove ができないのは相変わらずでしたが, それ以外は特に気になる所もなく.
今回はファイルシステムとして btrfs を試すことにしました. インストール後のパーティション構成は以下の通り.
Model: ATA SAMSUNG MZNLN1T0 (scsi) Disk /dev/sda: 1024GB Sector size (logical/physical): 512B/512B Partition Table: gpt Disk Flags: Number Start End Size File system Name Flags 1 1049kB 274MB 273MB fat32 EFI system partition boot, esp 2 274MB 290MB 16.8MB Microsoft reserved partition msftres 3 290MB 138GB 137GB ntfs Basic data partition msftdata 4 138GB 138GB 128MB ext4 boot 5 138GB 1024GB 886GB lvm lvm
相変わらず Panasonic の機械は素直で良いですね.
Let's Note CF-SX3
2014/03/28 から Panasonic Let's Note CF-SX3 を使用中. 大学生協カスタマイズで
- SSD 512GB
- メモリ 16GB
にしました.
ハードウェア情報: CF-SX3
lspci の出力結果は以下:
install 前の準備: CF-SX3
UEFI です. legacy BIOS モードもあるので, そちらで起動しても問題無いのかもしれしません. ただ legacy BIOS モードだとデバイス初期化に失敗する機械 (MacBook Air とか)もあるらしいので, ここでは UEFI でインストールすることにします.
今迄通り, 起動画面で F2 を押すと UEFI の設定画面に移行できます. そこで SecureBoot を無効化しておきます.
初期の/リカバリ後のパーティション構成のうち, 第1/第2パーティションを弄ると何もできなくなりましたので, ここは弄らずに Windows 領域を縮小します.
あと Windows 側でバッテリーのキャリブレーションと eco モードへの切り替えを行なっておきます. eco モード(80%充電で充電停止)を Linux から設定できると楽なんですけれどね.
Windows の「ディスク」ツールで, ディスクを縮小します. ディスク縮小が自由にできない場合には, Windows の「復旧」と「ページングファイル」を無効化すると良いでしょう.
install 後のディスク構成は以下の通り:
Model: ATA TOSHIBA THNSNF51 (scsi) Disk /dev/sda: 512GB Sector size (logical/physical): 512B/512B Partition Table: gpt Number Start End Size File system Name Flags 1 1049kB 840MB 839MB ntfs Basic data partition hidden, diag 2 840MB 1113MB 273MB fat32 EFI system partition boot 3 1113MB 1247MB 134MB Microsoft reserved partition msftres 4 1247MB 84.8GB 83.5GB ntfs Basic data partition msftdata 5 84.8GB 84.9GB 128MB ext4 Boot(Grub) 6 84.9GB 512GB 427GB lvm
こんだけディスク大きいと, 先頭に数GB取られてもまったく気にならない(笑). Windows8 は殆ど使う気が無いので 80 GB まで減らしてます.
初の UEFI にドキドキしつつ USB インストーラを試そうとしたら, UEFI の画面で起動デバイスに選択できず.
しょうがないので(数年振りに) installer として 2014/04/07 の snapshot 版の DVD イメージを DVD に焼いて試してみたら, boot デバイスの選択画面にもドライブが表われて, さらに installer 自体が EFI モードで起動し, 特に何も設定せずとも grub-efi で幸せになれました Windows 領域も認識して, dual boot で綺麗に動いてくれています.
相変わらず Panasonic の機械は素直で良いですね.
Let's Note S9
2010/03/10 から Panasonic Let's Note S9 を使用中. Corei5 で WiMAX です(ドキドキ). 大学生協カスタマイズから,
- RAM: 8GB
- HDD: 2.5inch SATA 512 GB
に変更しました. 発売が 2 月末というできたてホヤホヤの機械です. 主要な機能が動くかどうかも定かではないのですが気合で, なんとか.
ハードウェア情報:Let's Note S9
lspci の出力結果は以下
install 前の準備:Let's Note S9
- 添付のリカバリディスクでブートして動作確認
- HDD 内のリカバリ領域を削除するのが目的. リカバリ領域無しでも出荷状態に戻せることを確認.
-
GParted の LiveCD で起動して…
- 先頭のリカバリ領域を削除
- C: のサイズを 20 GB に変更.
install 後のディスク構成は以下の通り:
Disk Drive: /dev/sda Size: 500107862016 bytes, 500.1 GB Heads: 255 Sectors per Track: 63 Cylinders: 60801 Name Flags Part Type FS Type [Label] Size (MB) ------------------------------------------------------------------------------ sda1 Boot Primary Linux ext3 [/boot] 131.61 sda3 Primary NTFS [] 26213.97 sda2 Primary Linux swap/Solaris 15998.17 sda4 Primary Linux ext3 [/] 457761.51
Windows 領域を sda2 に移すの忘れていた. 気持ち悪いけれど, まあ良いか.
VAIO typeG
2009/04/01 から SONY VAIO typeG を使用中. SonyStyle でちょっとカスタマイズして
- CPU: Core2Duo SU9400
- RAM: 4GB(2GBx2)
- HDD: 2.5型 HDD 320GB, 光学ドライブ無し
にしました. あとから気がついたけれど, 日本語配列の刻印無しキーボードも選択すれば良かったかな…
ハードウェア情報: VAIO typeG
lspci の出力結果は以下を参照:
install 前の準備: VAIO typeG
- リカバリディスクを作成し, リカバリを実行する
- どうあがいても最小構成で C: に 40 GB 割り当てようとする.
- BIOS の upgrade 程度にしか使う気が無いのに, この無駄さ加減.
- Knoppix で起動. GParted を用いて
- 先頭のリカバリ領域を削除
- 後方の D: を削除
- C: を sda2 に移動, サイズを 20 GB に変更.
- もういちどリカバリディスクで起動して, Windows の修復を実行
install の結果としてディスク構成は以下の様になりました.
Disk Drive: /dev/da Size: 320072933376 bytes, 320.0 GB Heads: 255 Sectors per Track: 63 Cylinders: 38913 Name Flags Part Type FS Type [Label] Size (MB) ------------------------------------------------------------------------------ sda1 Primary Linux ext3 [/boot] 131.61 sda2 Boot Primary NTFS [] 20974.47 sda3 Primary Linux swap / Solaris 8003.20 sda4 Primary Linux ext3 [root] 290961.06
Let's Note CF-R4
2009/04/01 まではメインで Panasonic Let's Note CF-R4 を使用してました.
ハードウェア情報: Let's Note CF-R4
lspci の出力結果は以下を参照
install 前の準備: Let's Note CF-R4
始めにリカバリー起動してパーティションの切り直し. install の結果として今回は以下の様に.
Disk Drive: /dev/hda Size: 60011642880 bytes, 60.0 GB Heads: 255 Sectors per Track: 63 Cylinders: 7296 Name Flags Part Type FS Type [Label] Size (MB) ------------------------------------------------------------------------------ hda1 Primary NTFS [] 8595.42 hda2 Boot Primary Linux ext3 [/boot] 131.61 hda3 Primary Linux swap / Solaris 1998.75 hda4 Primary Linux ext3 [/] 49285.88
元の Windows 領域は 8GB に. 使う気は無いけど バッテリーのエコモード切り替えや W05K のアクティベーションは Windows で 行なう必要があるので, 止むなく残す.
boot と swap に分ける必要はあるのか定かではない. 癖のようなもの. また, swap 領域を / より先に持ってきているのは TuxOnIce のため. 「resume する領域が先にあった方が良い」という情報をどこかで見た記憶があるので そのようにしている. これも嘘かもしれない.
install が終わったら.
install レポートを提出しましょう. 適当な MTA の設定が終わったら,
# reportbug --configure $ reportbug -b installation-reports
です.